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杉並北尾堂店主・北尾トロの日記を公開


by torokitao
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11.12 やまだないとさんと

11.12 やまだないとさんと_c0058594_0505170.jpg 6周年記念セールで千円以上購入の方に、本のプレゼントをすることにしたので、本棚から、北尾堂では販売する予定のない文庫本など探す。
 「木を植えた人」(ジャン・ジオノ)、「東京散歩昭和幻想」(小林信彦)、「東京ファッションビート」(佐山一郎)、「文壇」(野坂昭如)、「あ・うん」(向田邦子)、「あと千回の晩飯」(山田風太郎)、「ボタニカル・ライフ」(いとうせいこう)などである。興味のない本が届いたら、誰かにあげてくだされ。
 こういうのは前にもやったことがあり、ぼくにとっても本棚の整理ができて助かる面があるから今後もときどきやりたいが、受け取るほうはどうなんだろう。ありがた迷惑という言葉もあるからなあ。ご意見求ム。
 
 子守りの日だったが、夕方から子連れで西荻。サパナカフェで、やまだないとさん、ヤマモトさんと会い、印刷についての相談を受ける。ないとさんにもらった鯛焼きを娘がうまそうにほおばっていた。
 相方が迎えに来て、ぼくは本屋をハシゴ。だらだら立ち読みするのは楽しい。
 
 帰宅後、注文が入った本に「品切」をつけ、在庫の確認。2割引なんで電卓片手にメールを返す。それから「品切本」を削除し、本棚から注文本を抜いて床に積み上げる。仕事場に置いているのもあるので発送が大変そうだ。だけどまとまった注文があると、棚が歯抜けになり、清々しい。
 そこにまた別の本が差し込まれることにより、本に囲まれた部屋の雰囲気がささやかながら変化するのだ。
 セールは日曜一杯。「このへんとこのへん、あとこの本も2割引なら売れていい」などと、ひとりで注文予想をするゴーツクオヤジなのであった。
 隙間の出来た本棚をスーが寝床にしているのをカメラでパチリ。

 コーヒーカップ片手に、春に出すつもりの「古本屋シリーズ」3作目のコンテンツを考える。オンライン古本屋も定着してきて、これまでのようにノウハウ的なことや北尾堂の活動状況を書くのではつまらない。
 ここまでは先日の打ち合わせで風塵社・小松氏と合意している。
 そうなると、これまで約半分を占めていたメルマガ日記の代わりとなる原稿が必要なんだが、それにふさわしい原稿の手持ちはあまりないのだった。
 どうするか、悩むところだ。
 仮タイトルを「古本で遊ぼう」にしたので、古本屋で遊ぶ、古本旅で遊ぶ、などと項目を立ててみたらなんとなく格好がついてきた。
 あともうひとつ、今度の本には、廃本紹介の文章も収録するつもりで、これまでに雑誌や自サイトで書いてきたものに、書き下ろしを加えて構成したい。
 もう少し細かく項目を書き出していくと、けっこうな数がすぐに出てきた。
 うんうん、これなら「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん3」ではなく、独立したタイトルで出せそうだと、気分が盛り上がってきた。
 古本に関する原稿を書くことのメリットとして、なにがしかの方針を持って行動できる点がある。ふだんから古本に接してはいても、発表することを意識しているわけではないから、写真も撮らなければメモもしない。でも、書くとなれば話は別だ。腰が軽くなるのもいい。
 また「執筆のため」なんてお題目があると、相方の「古本のことばかり考えおって、このタワケが!」という視線も多少は和らぐのだから、いいことづくめなのである。
 問題はひとつだけ。日記の収録をしないってことは、書き下ろし原稿が多いのである。3カ月で書けるのか‥‥自分でコンテンツ作っておいて文句言うな!
 
本日のメシ 朝・昨夜の鍋の残り、明太子、おろし納豆、みそ汁、飯一膳半 昼・グラタン 夜・「コタン」でタンメンと餃子
by torokitao | 2005-11-13 00:51 | 日記