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杉並北尾堂店主・北尾トロの日記を公開


by torokitao
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日記1.16-20

1.16-18
恒例の麻雀合宿。
ぼく、鉄人社オガタ、三才ブックス柴田、ライター伊熊コロスケの4人。
今年の会場は水上温泉「ひがき屋」だったのだが、
宿の飯が史上最悪にまずく、閉口する。
麻雀台でもトラブル続出し、フロントに抗議して
麻雀代金が0円に。3万円浮いたわけだが、3万円払っていいから
まともな台でやりたかった。
でも久々に役満上がりマスた。国士無双。

18日朝チェックアウトして高崎からは新幹線で帰京。そのまま
仕事場へ行き、メールチェック後30分仮眠したところでカナさんくる。続けてパラディ岩崎さんもきて、西荻ブックマークの搬入作業。
会場のマーレには奥園さん始めスタッフが続々。お客さんも満杯。

トークが始まったところで一安心となったので、ぼくは早退させてもらった。
18時、国分寺駅でサルバドール・タリと待ち合わせ、相方と娘もきて居酒屋で
新年会。眠くて船をこぎそう。

子供がいるので早めに解散し、タクシーで帰宅。
さっさと着替え、何も考えずふとんに直行。腰がうずくている。

18日の食事
 朝 旅館の朝食(あまり手を付けず。二度と行かない)
 昼 ゴボウ天そば@高崎駅立ち食いそば
 夜 刺身、牛鍋など@国分寺「えびすや」(たれ激甘。二度と行かない)

1.19
7時に目覚める。よく寝た。さっぱりした。
想定問題集5問目の原稿を完成させてから家を出る。

昼過ぎ、朝日新聞出版の国東氏きて、昼飯→喫茶店で延々と話す。
彼はぼくが17年間続けている麻雀合宿のくだらなさに興味を持ち、
執筆をすすめてくれている。
それでぼくも年末から、17年間の行き先やメンバー、出来事などを
整理しつつあるのだが、どう書いたら楽しめる読み物になるかが、
まだもうひとつ掴めていないところがある。

ぼんやりした構想みたいなものをメモ代わりに記しておくと、
こういうのって3つくらいの流れが欲しいと思うのだ。
たとえば、まずは30代前半から50代へと至るぼく自身の時間の流れ。
結婚とか父親になるとかの中年ど真ん中にさしかかっていく話。
つぎに卓を囲んだ男たち。
麻雀合宿は年に3日間で、残る362日間は私生活ってもんがある。
壮絶な私生活の果てに消えていったヤツも複数いた。結婚して幸せになり
引退したヤツもいた。ぼく以外で唯一フル参加したきた友人にも、
17年間にいろんな変化がある。
そして、くだらないエピソードの数々。これはネタも豊富で不自由しない。
これでいい気もするが、うーん。
「中央線で猫とぼく」のときには、
<ぼくの生活記、出会った猫たち、暮らした町>の3つで迷いなく
書き出せたんだが、
<ぼくの生活記、卓を囲んだ人たち、アホ話>ではなあ。アホな感じは
全編にわたって(苦い部分も含め)重低音のように鳴り響かせたいのだ。
麻雀そのものが前面に出るのは避けたいし……。
もうちっと悩んでみるか。

それで今日は、いったんこの企画を棚上げし、くだらなさでは引けを
取らない学生時代の寮生活話をしたところ大笑い、やはり執筆をすす
めてくれた。
ぼくは、大学1年から2年の秋まで、中野にあった男女混合の学生寮で
暮らしていたのだ。
今思い返しても、怠惰で、アホらしいばかりの日々だった。

これ、実録風小説といったジャンルの読み物になるのかな。
小説を書きたいわけではなく、あくまで事実を元にして、
記憶が薄れている細部に最小限のアレンジを施す感じだ。
そうでないと会話とか再現できないからさ。
ま、世にあまたある自伝的読み物とかも著者によるフィルターはかかっているし、
このジャンルに入るだろう。

いずれにせよ、週刊誌連載が終わったいまがタイミングとして絶好。
他の仕事が一段落する春先から取りかかろうと決める。
今年はくだらない話を延々と書いていこう。

本日の食事
 朝 納豆、白菜と豚肉の重ね蒸し、みそ汁、飯一膳
 昼 パスタ、サラダ、パンなど@西荻「ヴィア・ヌーヴァ」
 夜 豚肉と野菜の炒めもの、韓国風みそ汁、油揚げ、焼き鮭、のり、飯一膳

1.20
ちらっと仕事して昼前、東京地裁に。
先着順の傍聴券に並ぶ。
終了後、喫煙所で合った阿曽山大噴火、ウエノ嬢と日比谷公園内のカフェで雑談。
近くには霞ヶ関倶楽部の面々もいて、何ともいえない配置である。

「痴漢してないのにしたと言われたらどうします?」(阿曽山)
「難問だ」(北尾)
「え、認める選択もありなんですか?」(ウエノ)
「そうですよ。だって裁判で勝てる見込みは少ない。勝ったとしてもやってないんだからあたりまえの話ですごく虚しい。その間、裁判長!の北尾が痴漢したとか書きたい放題やられて実害のほうがたぶん多いですよ」(阿曽山)
「そこで、認めれば起訴しない、前科もつかないなんて言われたら、やったことにしちゃうかもしれない。でもそれもイヤだな、やってないんだから」(北尾)
「ですよね。戦って下さいよ」(ウエノ)
「自分ならいじいじ悩んでそうするだろうな。会社員のように、痴漢と見なされただけで首になったりする立場じゃない人間が戦わずに誰が戦うんだって意地はって。ま、保釈はしてもらうけど」(北尾)
「逮捕後48時間は誰にも連絡できませんよ」(阿曽山)
「勾留期間の延長もあるでしょうね。つらそう」(ウエノ)
「……がんばります」(北尾)
「とまあ、いまそういう事件を傍聴中で」(阿曽山)
「簡裁ですか?」(ウエノ)
「そう。おそらく冤罪だと思います」(阿曽山)

鴨鍋が食べたく、国分寺の丸井で鴨肉買って早めに帰宅。一家で食べる。
そして安らかに寝る……わけにはいかないんだよ!
『モウラ』の締め切りが迫っているのだ。

江戸川区西葛西図書館で2月1日に行うトークの申し込みが定員に達したとの連絡。
文春からは「〜甘くないすか」3刷決定の連絡。
ありがたく、嬉しいが、こうなると傍聴の北尾ってイメージが一段と強くなりそうで、傍聴マニアでも法律家でもない野次馬としては複雑な気持ちである。

深夜までメール書いたり細々したことに追われる。
『モウラ』あっけなく挫折。

本日の食事
 朝 オムレツ、サラダ、りんご、パン
 昼 
 夜 鴨鍋、大根とみぶ菜のサラダ、うどんと雑炊のwで締める
by torokitao | 2009-02-14 10:25 | 日記