杉並北尾堂店主・北尾トロの日記を公開


by torokitao
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12.18 古書展準備

 午前中、中国にいる親戚から携帯に電話。なんだと思えば、
「テレビつけたらおまえがうつってて驚いた」
 週刊ブックレビュー放映日ってことでした。

 午後から仕事場で松坂屋の値付け。これがあまりにおもしろく、ついつい中をのぞいてしまうので進まない。
 今回は古本屋としてではなく北尾の個人参加なので、いつものホントは趣向を変え、こういうときのために温存していた本を出す。戦前から昭和20~30年代の本が多く、初見のため新鮮。どういう内容かというと・・こんな感じです。目録に書いた文章を載せておきます。
 
<生真面目オヤジ執念の蔵書>
 その男は生真面目な性格だった。
 戦後、写真館を営みながら家族を支え、妻と子を愛し、良き夫、良き父親であり続けた。
 しかし、彼は確かに良き夫、良き父親であったが、ひとりの男でもあったことを、家族は彼の死後、知ることになる。書庫の奥から、数百冊のエロティック文学書、ヌードデッサン用の雑誌、映画雑誌などが発見されたのだ。
「見てみると、昭和20年代から30年代の本が多かった。父にしてみれば男盛りの頃。でも、たぶん父は一度も浮気していないと思う」
 娘であるぼくの知人は、そういう人だったと付け加え、もしかしたらおもしろいものがあるかもと、彼のコレクションを譲ってくれた。
 ダンボールをあけてみると、そこにあったのは、ひとりの男の“淡い夢の跡”のようなものだった。抑制の利いた数百冊のコレクションがストイックさを感じさせるのだ。興味を惹かれる新刊がでると買い、おそらくはすべて読破しただろう。好きなカバーガールのグラビアは、切り取って保存されている。
 ついに家族の誰にも見せることのなかった本たちを、展示販売します。いわゆる古書的な値打ちのあるものはあまりないかもしれませんが、ある種の“熱気”を感じていただければ幸いです。
 
 てなことで、ほかにもいろんな店や個人が参加するのでご来場お待ちしてます。詳細はこちら。
<松坂屋古本フェスタ 銀座ブックバザール>
・12/22(木)〜28(水)
・銀座松坂屋7階催事場
●参加古書店
ポラン書房、古書日月堂、太田書店、大村書店、奥乃庫、かんたんむ、書肆ひぐらし他
●古本応援隊
KALI66、SUMUS、M&M、ブックギャラリーポポタム、古書月の輪書林、田中栞、南陀楼綾繁・内澤旬子、EDI、リコシェ、トムズボックス、北尾トロ他

 
本日のメシ 朝・ゴボウとニラの卵綴じ、やまかけ、海苔、みそ汁、飯一膳 夜・ぶり大根、蓮根の挟み揚げ、厚揚げ、みそ田楽、お椀、飯一膳
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by torokitao | 2005-12-19 12:14 | 日記