杉並北尾堂店主・北尾トロの日記を公開


by torokitao
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6,09 日月堂へ

 午後から四ッ谷「ロン」で中川カンゴローさんとお茶&打ち合わせ。今日は急ぎの仕事もないので、その足で青山の古書日月堂を訪ねる。ちょうど混んでいたので廊下でしばらく待機し、2人ほど客が帰るのと入れ替えで入室。やーやー佐藤さん久しぶり。

 目的は写真家・植田正治、砂丘ヌードの署名入りオリジナルプリント。値段的には安いものでも30万円台だから手が出ないシロモノなのだが、植田正治が好きなので目の保養がしたかった。額装前のプリントを至近距離から見る。
 うーむ、素人の目から見ての感想になるけど、焼きがいいんだねえ。被写体と砂漠の鮮やかなコントラストが技巧を凝らして焼くのではなく、すんなり処理されているように見える。技を使った形跡が残されていないのだ。いいねえ、いいよ。たしか山陰のほうに植田正治実術館とかいうものがあるはず。行ってみたいなあ。何かついでがあればいいんだがなあ。

 ここにくると、つい楽しくて長居してしまうんだけど、今日もやっぱり3時間ほど滞在することになってしまった。マニア度の高いお客さんがいて、その人の話が楽しかったのだ。古本についてはディープでついていけないほどである。それでも好き者特有の古本の捉え方や価値観が感じられ、そこがおもしろい。
 それと、この人は元映画プロデューサーということで、映画界の裏話がやたらとおもしろい。ここには書けないような話が続々である。話の流れで、映画の原作権についても質問し、いくつかアドバイスをいただいたりし、瞬く間の3時間だったのだ。佐藤さんにとってはオヤジたちが長居して困ったもんだってところだろうが、まぁカンベンしてくだされ。

 古本は1冊購入。浮谷東次郎「俺様の宝石さ」のオリジナル版である。この本、23歳で没した東次郎追悼の意を込めて非売品として作られたのが評判になり、新潮社から出されたという。オリジナル版には新潮版にはないカラー写真や多くの追悼原稿が収録されている。さらに当時としては珍しかったと思われる横組み文字・函入り本。そんなところが気に入って買ってしまった。

 高田馬場まで戻ると、ビッグボックスで古本市をやっていたので覗いてみる。仕事の資料用に橋本治を1冊買う。400円。勢いに乗ってもっと買いたかったが、日月堂の後ではもうひとつ触手が伸びるものがなかった。
 
・本日の飯 朝/パンケーキ、ジャガイモなどのサラダ 夜/パスタ、フルーツ
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by torokitao | 2005-06-10 08:15 | 日記