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杉並北尾堂店主・北尾トロの日記を公開


by torokitao
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5.05,5.06

5.07
 打ち身なのか、ヒザの脇あたりが痛く、歩くのがつらい。
 冴えないね。
 娘は相方の実家へ。そんなわけで終日自宅とその周辺。
 夜、レンタルしてきた業の深いコリアン映画「オールドボーイ」見る。
 
 ・本日の飯 朝/高菜チャーハン、卵、スープ 夜/やきそば

5.06
 連休中の貴重な平日とあって銀行も郵便局も混んでいる。郵便局で注文本を1ダースばかり発送していたら、後ろの人に何度も舌打ちされてしまった。
 午後は仕事場。
 イギリス行き、6月のつもりが9月に延期になってしまった。まいったなあ。いろいろ支障が出る。だけど仕事の絡みだから自分次第ではなく、いかんともしがたいのである。
 今日は雨の中、家と仕事場を往復1時間ほど歩いた。運動不足だし、歩くのは気持ちがいい。歩きながら風景を眺める。雨で緑が鮮やかな印象だ。
 そして古本のことも考える。古くなって味が出てくる装幀のことだ。ちょうどこの天候のように、紙質や色具合がちょいとあせてくるのと同時に、文字や絵が浮かび上がるように、デザインが生き生きしてくる本があるのだ。あれは不思議だ。
 そういうものはもともといい装幀なのだろうが、新本のときは他のぴかぴかの本たちの陰に隠れがちで書店では埋もれてしまっているのかもしれない。それで時が経過してから見ると「お、この本はこんなにいい装幀だったっけ」と新鮮に写ることがよくある。
 いい装幀の持つ味わいを生活に取り込みたいものだと思う。24時間あるじゃないか、そのうち10時間は寝ていたり歯を磨いたりトイレに行ったりする実用的な時間だとして残り14時間。いまをぴかぴかにするための時間はせいぜい10時間で、4時間はどうでもいいような、薄ボンヤリとした時間であってもいいのではないのかな。そこから生まれてくるものは、先へ行って振り返るとけっこうあるんじゃないかと思う。
 ぴかぴかの新刊のときによくて色あせ気味の古本になってまたいい、というのが理想の装幀だとすると、そういう本は少ない気がする。ぴかぴかは商売の部分で、色あせは・・そんでオレの生活は・・。
 雨の日に歩くと、いつもは考えないことが頭をめぐる。
  
・本日の飯 朝/フレンチトースト、いちご、スープ 夜/肉じゃが、野菜、みそ汁、飯一膳
by torokitao | 2005-05-08 14:34 | 日記