杉並北尾堂店主・北尾トロの日記を公開


by torokitao
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3.30

 8時に起床。朝食抜きで西荻に行って雑務いろいろ。月刊現代・O氏、文春・M氏などにメール。Sさんへは原稿もうすこし待ってねのお願いをする。あ、メールしなかった人で待ってる人もいるのでこの場を借りて。
 
 わ・す・れ・て・ま・せ・ん・お・ま・ち・く・だ・さ・れ
 
 失礼しまスた。今日のことだ。
 11時20分になり、慌てて医科歯科大に向かったのだった。その模様は「欠歯生活」に書く書くといいながらさっぱり書いておらず読者からは叱られるわポット出版のウェブでも気がついたら過去ログのようなところに入っているわで迷惑野郎となっているから申し訳ないのである。すべてわたくしの怠慢によるものです。しかし古本屋の日記に書くというのもなんか違うしな〜と思うわけで、いずれそういうブログでも立ち上げようと考えているんで、そこでじっくり読んでつかあさい。
 
 とにかく今日も型どりしたりあれやこれや血まみれの1時間。出血個所は歯茎である。歯茎というもの、放っておくと成長するので、仮歯を被せるのにジャマになるのだ。それでこうグイグイと押し開くように・・ノー麻酔で・・血が・・あぁ思い出したくもない。朝のサワヤカな気分で読んでいた人にもごめんなさい!
 終わってすぐさま地裁へ移動。んが、異動の時期で公判数が少なくガックシ。ダンディ氏がいたので、喫煙所で雑談。いよいよ4月はショーケンがあるかあ。ダンディ氏、阿曽山大噴火とともにTVにでたとのこと。その画面写真を見せてもらうとダンディ氏のところにはしっかり霞ヶ関倶楽部の名が。わはは、とうとうここまで。
 話は延々と続き、3時になったので辞して仕事場に戻る。紀伊國屋から精算依頼のメールがきていたので電話し、事務的に用を済ます。やれやれだ。この取引ではじつに・・ここ1年ほど紀伊國屋では本を買っていないとだけ書いておこう(イヤミだな〜)。
 R25原稿直し。注文本の梱包。ビニール袋がなくなりそうだ。ユザワヤかシモジマにいかねば。
 
「明日からオレは鬼になる。だから、今日は帰る」と、がんばっている大宮君の背中にわけのわからない言葉をかけてチャリで家路。寒い。オレが櫻だったらまだまだ咲かん。
 まだ目録ナンバーは300を超えた程度だが、最近やっと以前のように古本の注文がコンスタントにくるようになった。今日のように在庫が2冊以上あるものが何冊も売れると「うむ、間違いではなかった」とうれしくなる。見かけるたびに買って在庫が10冊、なんてことになると置き場に困るので、以前ほど在庫をダブらせないけど、2,3冊ってのはけっこうあるのだ。それが1冊になると本棚もスッキリ見えるし、「また見つけたら買おう」という気分にもなれる。しばらく忘れていた感覚である。買い取りの依頼が減ったのは、クルマがないこともあるけど、出張買取をする店が増えたせいでもあるだろう。あるいは、ぼくが扱っているようなジャンルを多くの店が取り入れるようになったからかもしれず、そうであれば喜ばしい。
 ぼくは今年、ライターの仕事を中心にし、古本屋は副業的なポジションでいいと考えている。昨年は逆で、売り上げはともかく古本屋としての活動に重心を預けていた。そのまえはどっちだろう。やはり古本屋だろうな。おととしは「西荻カメラ」も作ったから三つどもえか。もともと分離しているわけではないのでどれがどうということでもないのだけれど。欲張り男だからすべてを同時進行させたいのはヤマヤマなんだが、そんなにバランス感覚が発達しておらず、アツくなると他のことはどうでも良くなる傾向もあったのだ。
 で、古本で突っ走った昨年、秋からはサイトも休んでパルコのイベントに精を出したりもした。得られたものは多かった。本や本屋について考えたことがとくに大事だった。結論はいたってシンプルだ。自分は本や本屋がないと困るのである。本というもの、本屋という空間がどうしても必要だ。文章を書いたり、本を売ったり、作ったりしているのは、誰から頼まれたことでもなく自ら選んでそうなったことなのだ。話題がズレてきてますな。ま、続けよう。
 イベントも終わり、いささか疲れも感じて休養したわけ。反動で。自分は映画とか音楽とかまあありふれているけど好きなものがあったはずなのに、それはどこにいっちゃったんだろうとか。父親になったことでちっと幸せな気分だったりもするけど、それがいちばん大切なことかというとそうではないんだよなとか。素人が始める古本屋もこんなに増えたなら、なんで自分がこういうことやってきたか腑に落ちたところでフェードアウトしてもいいかなとか。するってえと、つぎにやりたいことって何かなあ。流通とおして本格的な出版活動? いやいやそりゃ違うでしょ。やっとこ三つどもえ生活の第1ラウンド終了ってことでしょ、とか。なんだかぐちゃぐちゃになってしまい、もともとライターなのだから書くこと中心でやってみっかと唐突に決めたのが昨年の暮れぐらい。話、途中メロメロだけどなんとかつながった。
 そんなふうに決めたら肩の力も抜けて古本屋を再開する気になり(このへんがわかりにくい)、また北尾堂で本を作ろうという元気も沸いてきて、さらにつぎなる展開も霧が晴れるように見えてきたのだった。ふと落ち着いてみたら、そんなに変わったわけでもなく、元いた場所に立っているようなものかもしれない・・なげーなあ、だったら原稿書けよ! まあいいじゃん、たまには。
 そういや数行前にわたくし「ふと」という表現を使ってますな。しかも使い方ヘンでした。反省。「ふと」は2年に1回しか使わないようにしてて、この前使ったから当分はナシのはずだったのになあ。小説家のエッセイとかに多いんだよ。意味のない「ふと」。ふと思ったりふと見るね、彼らはだいたい都合よく。あれは昔から納得できなくてねえ。ぼくが好きな「ふと」は友部正人の「一本道」の、ふと振り返るとそこには〜〜ぐらいだ。
 
・本日の飯 昼/立ち食い天ぷらうどん 夜/ロールキャベツ、パスタ
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by torokitao | 2005-03-31 08:37