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杉並北尾堂店主・北尾トロの日記を公開


by torokitao
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日記2.11-2.20

2.11
9時前に「本の家」の畳部屋(子供の本の部屋)で目覚める。
夜明け頃に何度か目が覚めたけど、寒さは感じなかった。
ふとんを片付け、歯を磨いて洗顔し、着替えてコーヒーを飲む。
メールチェックまでしたら、もう開店時間の10時だ。
外はすでに大勢の人がダルマ市にきている。

今日はブックフェスのスタッフ募集チラシをくばることになっており、開店直後に東くんとれをチャンがきてくれて、勢い良く飛び出していった。ふたりは最若手の高校生スタッフなのだ。
10時半になると店が混み始めた。冷やかし客も多いが、コーヒーを飲んだり古本を買ってくれる人もいて、てんてこ舞の忙しさに。茅野から読者の方がわざわざ会いにきてくれ、諏訪からは古本好きオヤジが長時間滞在。あとはだいたい地元だと思う。
北原さんや二井内さんらフェススタッフも顔を見せる。二井内さんは6時半起きで千葉からきてくれ、温泉にも入って4時のバスで帰京。
忙しさは5時まで続き、来店数は100人を突破。文庫中心で高い本はめったに売れなかったけど、80冊くらいは動いたか。コーヒーも20杯以上作った。
たまの店番で、動き方の要領が悪いんだな、チャイとか苦労した。
合間を見て値付け、買取などもあり、時間の経つのを忘れてしまう。
結局、店を開けることはできず、ダルマ市の様子はよくわからないままだったが、黄色いだるまが珍しくて購入(1500円なり)。

7時に店を閉め、仕事の態勢に。キッチンにあったインスタントのミソラーメンを作ってひとりで食べてから、広い店内の好きな席に陣取って資料を広げ、ダ・ヴィンチの「トロイカ学習帳」を書き始める。
いつもとちょっと違う環境で悪くない。これはこれでおもしろい。
だけどすぐ、山田風太郎の「コレデオシマイ」に手を出す。まわりは本だらけ、誘惑だらけ。だもんで、10分書いては20分読み、の繰り返しになるのは避けられないのだった。

12時を回って、こりゃイカンと本を棚に戻し、やっとこさ原稿に集中。

本日の食事
朝 
昼 差し入れのお好み焼きとフランクフルト(どっちも縁日の屋台のもの)
夜 ミソラーメン

2.12
徹夜。
明け方に原稿があがり、送信してから、眠らないように気をつける。
眠らないためには座らないことだ。
自分たちの店なのに、古本を立ち読みしてバスの時刻を待つ。
午前8時前の新宿行きに乗り、やっと目を閉じるが、うとうとする程度で熟睡はできなかった。11時半頃到着。
足がだるいのでそのまま帰りたかったが、相方からデル・トロのゲバラを見ようとメールがあったので、いったん仕事場。
ところがその後、やっぱり時間の都合で無理と連絡が入り、流れる。
なので西荻の眼鏡屋で、メガネを作ることにした。
遠視と乱視と老眼があるというので、このさいメガネ男になったらどうですかと
言われ、首の凝りもひどいので、そうすることにした。
1週間後から、メガネ人生だ。
「で、いくら?」
「レンズとフレームで6万円ですね」
「……銀行行ってきていいすか」
空腹を覚え、食事してから帰宅。
シャワーを浴びたら急激に眠くなり、5時頃に寝床へ。

……目覚めたら深夜1時だったよ。

本日の食事
朝 サンドイッチ(双葉SA)
昼 肉野菜炒め定食と餃子(西荻「日高屋」)
夜 

2.13
朝5時まで起きていたけど何もせず。また寝て8時半に起きる。
はぁ〜。
仕事場でも何もせず。
鉄人社の竹内君がきて写真撮られたくらい。
ダレてんなぁ〜、2月。
リミットを考えると、明日から待ったなしで書きまくらなきゃな。
毎日同じようなことを考えて、今日も寝るのだ。

しかしオリンピック、やだなあ。
東京開催、実現しませんようにと本気で祈ってる。
(いまさら東京でやる意味がこれっぽっちも見いだせない)
2016年だろ、もし開催が決まったなら、それまでに
東京を離れるしかないな。それもまた面白しだ。

本日の食事
朝 カブと海老のマスタード和え、炒り卵、パン
昼 
夜 寿司、みそ汁、高遠でいただいた漬け物

2.14
姪の誕生日。19歳。そりゃこっちが歳を取るわけだ。

午後2時、仕事間に高遠ブックフェス東京組が集まり、顔合わせミーティング。
西浦さん、中林さんカップル、二井内さんと本の家スタッフ3人、計7名。
東京組の役割としては宣伝、出展先さがしあたりが主となる。
細かい心配よりも先へ向かうエネルギーが勝っているのが心強い。
夕方までアレコレ話し合い、6時頃に解散。

その後原稿書き。コラム1本やってから帰宅する。
だんだんと気力が出てきた。
明日からは一日2本ペースが必須。早起きと決め、時計を朝5時半に合わせる。
日付が変わる頃に就寝。

本日の食事
朝 ポトフ(2杯)、パン
昼 
夜 キムチ野菜うどん

2.16
仕事場に「コミックバンチ」編集久永氏と、マンガ家の
マキヒロチ嬢来訪。裁判員制度をテーマにルポマンガみたいなものを
作るとかで、参考になるかどうかわからないけど、いろいろ話す。
マキさんは華奢なのに名刺のイラストは太っているので
「なんでこの絵?」と聞くと、前は太っていたと言う。
だとすると相当絞ったことになる。が、考えてみりゃマンガ家の
名刺なのであり、描く作品のキャラクターだと考えるのが自然だ。
失礼なことをしてしまったかもしれない。
マキヒロチで検索するとご本人のブログがあったが、そのあたりは
よくわからなかった。

霞流一さんが選んだニュースネタを「オレキバ」コラムに使わせて
もらえるよう依頼の電話。快諾を得る。

帰ろうと、8時頃に仕事場を出ると思い切り寒い。
富士そばであったまってから電車に乗ったが、車内でふと、ぼくは金使わんなあと思った。とくに使うことがなければ、タバコと飲み物くらいしか買わない。飯も富士そばで満足してるようじゃ安上がりもいいところ。
だけど金は出て行くものらしく、いつのまにやらなくなるのだな。
なにしろ使った覚えもないのになくなるのだからびっくりする。
この不思議には以前も気づいたことがあるのだが、そのときは
金があると馬券を買い、当たると即座に適当に使い倒すためと判明し、
なるほどそうかと思った。いまは本当にわからないのだ。生きている
だけでそれなりの金が出て行く仕組みになっているのかな。
ひとつ思い浮かぶのは面倒くさくてめったに銀行へ行かないからかな~
ということだが、たまに行くとまとめて引き出すので違うだろう。
それに、そっちのほうは相方が精力的にやっているようだ。
なお、相方が引き出した金を何に使っているかは不明。
ザル体質なのでどこかにタメ込んでいることはまず考えられない。
我が家のブラックボックスである。

昨日、公園までウォーキングし、今夜は駅から家までジョギング。
息が切れるし、寒くて耳が痛くなるので、どうしても休み休みになる。
すっかりカラダが元に戻ってしまったのだと痛感。

本日の食事
朝 小松菜と油揚げの煮浸し 海苔 そぼろ飯 みそ汁 りんご
昼 朝の残りの そぼろ飯 みそ汁
夜 月見うどん(西荻「富士そば」)

2.17
昨日書いた、なぜか金がない理由のひとつが今朝わかった。
続々と通販の荷物が現金引き換えで届いたのだ。
頼んだのは相方だが家にはぼくしかいない。金はぼくのサイフから出て行き、もう戻ってはこない。
さらに高遠へ行く荷造りをしていてもうひとつ理由がわかった。
郵便局の荷物預かりが出てきたのだが、よく見ると現金書留と書いてある。
送り主は小さな版元。原稿料だろう。
でも預かり期日はとうに過ぎている。
それで思い出したが、去年の夏に原稿量が小切手で送られてきたことがあった。あれはどこへしまっただろう。換金した覚えはないが。

はぁ〜。嫌になるねえ……。

中央高速日野のバス停から駒ヶ根行きに乗車。偶然、李さんも同じバス。
伊那市駅で斉木さんに拾ってもらい、暮らしと建築社の事務所兼住居まで行く。ブックフェスのミーティング。
この家が感じのいい平屋の木造住宅で、建築家夫妻のメガネにかなったくらいだからそれは当然としても、いつか自分が住みたいようなところなのだ。
ミーティングには9人が参加。湯豆腐などごちそうになり、なごやかムード。

10時、さくらホテルにチェックイン。風呂は10時半までなので明日の朝まわしとし、しこしこ原稿を書く。
テレビをまったくつけないのも悔しいので、深夜1時半につけるとBSでアメフトのスーパーボウルをやっていた。もう今日は疲れたので、ふとんにもぐりこんで見る。
バスケなら良かったがなあ。いつの間にか夢の中だった。

本日の食事
朝 塩ジャケ 卵とじ 納豆 みそ汁 飯一膳
昼 パン2個
夜 湯豆腐など、ホテルでコンビニ購入の寿司

2.18
美篶堂に伺い、製本ワークショップの開催をお願いする。
5月と、8月のブックフェスの2回。これはいい催しになりそうだ。
「本の家」スタッフとファミレスで打ち合わせをしてから新宿行きのバスで帰京。バス内ではインタビューテープを聴く。
日野で降りてモノレール、立川から中央線のコースで自宅へ。

買ってきたほうとううどんで晩飯。明日からの決戦に備え、早めに寝る。

本日の食事
朝 宿の朝食バイキング
昼 
夜 ほうとう鍋 味噌田楽 根みつばの和え物

2.19
娘を送り、仕事場に行き、帰宅後は屋根裏にこもり。
原稿4本。
誰も言ってくれんから自分で言う。今日は珍しくよくやった。
予定からすれば、これでも足りないのだけど、夕方からメガネ男になって違和感があるので、もうこれ以上はという気分だ。
遠視、乱視、老眼対応のレンズなんだが、視点が切り替わるときに一瞬、焦点がぶれるのが気持ち悪い。だんだん慣れると言われたけど、それって視力が鈍くなるってことなのでは。

星島被告、無期懲役。
そうだろうな。
裁判員裁判だったら、どうだろう。星島を殺せとなるのだろうか。

本日の食事
朝 オムレツ、りんご、パン
昼 
夜 カツ重とそばのセット(西荻「大松庵」)

2.20
やりたいことが、いくつかはっきりある。
欲しいものも、いくつかある。
書きたいことも、以下同文。
あれとあれと、なんて考えてて、自分は掘り下げるタイプの
書き手ではないなと思い続けていたのは、少し違うかも知れないと
考えるようになってきた。変化してきた。
前は、広場があって、ポコポコ穴をあけていて、残った土地は少なくなって
いるのに、穴と穴の間を掘って行くイメージだったんだ。
だけど、たぶんそれは違う。
広場の土地はもう全部、いったん掘られて、いまは1メートルくらい陥没した
土地の上にいる。掘ったつもりの穴が繋がって平面化したそこはまた別の広場。
1メートル掘らないとわからない地層が見えている。そういうイメージだ。
もちろん自分だけに見えてる(錯覚?)映像です。はい。
以上、覚え書きでした。

昼から仕事場。地味に仕事。
ダヴィンチのゲラ、鉄人社竹内君きて撮影。
あとは原稿3本で2万字強。必死だ。

朝6時までやり、床で仮眠1時間。
へろへろで帰宅する。

本日の食事
朝 牡蠣とブロッコリの炒めたもの シャケ 卵焼き みそ汁 飯一膳
昼 
夜 コンビニのサンドイッチとパン
by torokitao | 2009-03-16 20:13 | 日記